研究は、結局、最後は人である ｜ 【帰ってきた】ガチ議論

質問1 – 現在の日本のサイエンスにおける問題は何だと思いますか。 日本のサイエンスと言ってもよく分かりませんが、平均的な研究者の一人としては、問題はキャリアパスが崩壊していることではないかと思います。それが研究自体にも大きな影響を与えています。キャリアパスとは、それを職業として自分や家族が安定した生活を送る未来が描けるかどうかということですが、それが非常に厳しくなっています。私は自分の子供には研究者を職業として勧められません。 学問としての自然科学において、発想の自由さ、多様性は本質的に重要です。複数の著名な生物学者と潤沢な資金を誇る某機関を巻き込んだ昨年の騒動の後に大村智さんが今年の医学生理学賞を受賞されたことも、私の目には象徴的に映ります。何が本質的に大切であり守らなければならないことであるかを、改めて指し示していると思うからです。 結局、最後は人です。人に投資すべきなのに、それを減

[asamaru]

文科省の人と話してて感じるのは、文科省も問題はわかっている。わかってるが、新しいビジョンを描く力や、それを実現する政治的なパワーを欠いたまま、ずるずると来てる感じがする。

[mobanama]

"ビジョンが無かったからです。何でもかんでも競争させておけばいいというのは、ビジョンでも何でもなく、国の科学研究施策を考える立場の人間としては責任の放棄です"

[e-domon]

「結局、最後は人です。」／　ちょっと違うと思う。科学は人という担い手無くして存続できないので「まず最初に人です。」なのだと思う。日本がまだ貧しかった時代の理論物理学の隆盛をみてもそうです。

[charliecgo]

行き過ぎた競争は単に政策決定側のビジョンが欠落していることを示す。確かに。

[yumu19]

全面同意ではないけど「競争させるべきではない局面（≒本来運営交付金とすべきところ）まで競争させるようになった」「終身雇用と人材の固着は、実は切り離すことができます」などはなるほどと思った。

[yeoman]

そりゃあそうだと思う。どう客観視してもいくらか主観的判断するのは人だから。

[kazuhooku]

「分子生物学会のような組織が母体になって日本研究者会議のようなものが役人を教育する、という感じになって欲しい」

[symbioticworm]

格言的な響きといいテンポの良い五七五である。

[takehiko-i-hayashi]

上から目線な言い方が気になるが同意。役人は数年で入れ替わるから学術界が長期的視点を担保するべきと思う “分生のような組織が母体になって日本研究者会議のようなものが役人を教育する、という感じになって欲し

[H58]

今はそれが極端に偏って。