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巨大科学が「肥大科学」になってしまった日本
理化学研究所(理研)のSTAP細胞の問題がメディアをにぎわしている。「リケジョ」と持ち上げられた小保... 理化学研究所(理研)のSTAP細胞の問題がメディアをにぎわしている。「リケジョ」と持ち上げられた小保方晴子博士が一転、袋叩きに遭っていて、彼女だけを悪者にして、理研がせいぜい「監督不十分」だったという結末で逃げ切ろうという動向が目立つ。 しかし、科学者としてこの問題を見ている私には、本当に問題なのは日本最大の科学研究所・理研という組織のありかたや、日本の科学者全体が置かれている現状であるように見える。 研究には研究費が必要である。日本の科学は一時よりは研究費が潤沢になった。その研究費は20年前には西欧各国に比べてずっと見劣りしていた。だが、近年では「重点的」な分野では、少なくとも西欧なみ、あるいはそれ以上の研究費が出るようになっている。 しかし、ここには二つの問題がある。ひとつは「重点的」な分野を科学者ではない政府や官僚が選んでいることだ。そしてもうひとつの問題は、それら重点的な分野の多く
2014/04/10 リンク