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『九月、東京の路上で 1923年関東大震災 ジェノサイドの残響』 (加藤直樹 著) | 今週の必読 - 週刊文春WEB
かとうなおき/1967年生まれ。法政大学中退。出版社勤務を経てフリーランスに。鹿島拾市の名で、宮崎滔... かとうなおき/1967年生まれ。法政大学中退。出版社勤務を経てフリーランスに。鹿島拾市の名で、宮崎滔天や「蟻の街」をつくった松居桃楼、朝鮮人女性飛行士の朴敬元など近現代史上の人物論を中心に「社会新報」他の媒体に執筆。本作が初の著書となる。 ころから 1800円+税 ヘイトスピーチが飛び交う“差別デモ”が全国各地で繰り返されている。標的とされるのは在日コリアンだ。 「朝鮮人をガス室に送れ」「韓国人の家を焼き払え」「韓国人を殺せ」 下劣な言葉を連呼しながら、デモ隊が白昼の街頭を堂々と練り歩く。 私はここ数年、こうした“現場”ばかりを追いかけてきた。 本書の著者である加藤直樹もまた、同じ場所で同じ景色を網膜に焼き付けながら、やはり怒りで全身を震わせていた。 しかし、排外主義の異様な盛り上がりから“いま”を読み解こうとしている私とは違い、加藤の冷静な視点は過去を遡る。風景をさらに奥深く分け入ってみ
2014/04/16 リンク