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#4454. 英語とイングランドはヴァイキングに2度襲われた
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#4454. 英語とイングランドはヴァイキングに2度襲われた
英語史概説の講義などの経験から,英語史上,混同や誤解が生じやすい事項というものがいくつかある.ヴ... 英語史概説の講義などの経験から,英語史上,混同や誤解が生じやすい事項というものがいくつかある.ヴァイキングとノルマン人の関係も,そのうちの1つである.今回は,この分かりにくさを解消したい.まず,英語史上重要な2つの事件について基本事項を整理する. (1) 英語史では,8世紀後半から11世紀にかけて北欧出身のヴァイキング (Vikings) あるいはノルド人 (the Norse) がイングランド(とりわけ北部)に侵攻・定住したという出来事について,必須の話題として取り上げられる.このときヴァイキングの母語である古ノルド語 (Old Norse) が英語に多大な影響を及ぼしたからだ. (2) 一方,その直後の時期に当たる1066年に,有名なノルマン征服 (Norman Conquest) が起こった.イギリス海峡の南側,フランス北部のノルマンディ (Normandy) に居住していたノルマン