運転再開へ、橋を架ける 昨秋、豪雨被害の信楽高原鉄道：朝日新聞デジタル

昨年９月の台風１８号による豪雨で流失した滋賀県甲賀市の信楽高原鉄道・杣川橋梁（そまがわきょうりょう、全長９６メートル）で５日、橋げたの設置工事が始まった。１１月２９日の運転再開に向け、１０月上旬までに設置を終える。 豪雨では橋脚５基のうち中央の１基と、その上にあった橋げたの一部３２メートルが流された。橋脚の復旧は７月に完了。この日は作業員約１０人が長さ１６メートル分の橋げた（幅１・７メートル）を台車に乗せて運び、橋脚の上に取り付けた。残り１６メートル分は来週以降に設置し、その後レールなどを整備する。 同鉄道はほかにも線路ののり面６カ所が崩壊する被害を受け、貴生川―信楽間（１４・７キロ）で全面運休が続いている。復旧の総事業費は約５億９千万円。廃線の可能性もあったが、昨年１１月末、国の災害復旧事業の補助対象となり、再開へ道が開けた。復旧工事は８月末までに８割ほど進んでいる。

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