asahi.com（朝日新聞社）：英製菓大手キャドバリーの買収攻防、英閣僚が異例の介入 - ビジネス・経済

【ロンドン＝有田哲文】ガムのブランド「クロレッツ」で知られる英製菓大手キャドバリーに対して米食品大手クラフト・フーズが仕掛けた敵対的買収が英政府を巻き込んだ騒ぎに発展した。買われたくないキャドバリーの経営陣に助け舟を出すかのように、閣僚が異例の介入に乗り出した。 総額１０２億ポンド（約１兆５千億円）の敵対的株式公開買い付け（ＴＯＢ）に乗り出しているクラフトは今月５日、買収提案を修正した。買収は現金とクラフト株の組み合わせで行うが、そのうちの現金の割合を上積みして株主の売りを誘う内容だ。キャドバリーは１２日、「はした金の提案に応じ、会社を盗まれてはいけない」と株主に訴えた。 ここまではよくある攻防だが、英政府の参戦で風景が変わった。マンデルソン経済相が１４日、機関投資家らを集め、「目先の結果を求めすぎると、長い目でみた企業価値を損なう」と述べた。具体名はあげていないが、クラフトの買収提案