asahi.com（朝日新聞社）：日航・日本郵船、航空貨物の統合断念を発表 - ビジネス・経済

会社更生手続き中の日本航空と海運大手の日本郵船は２日、航空貨物事業の統合を断念すると発表した。両社は昨夏以来、共同出資による事業統合を協議してきたが、協議入り後に日航が会社更生法を申請して事業環境が変わり、「統合の実現が困難と判断した」としている。国際貨物の共同運航は継続する見通し。 日航は今後、専用機を使った貨物事業の大幅な縮小などを検討する。 両社は昨年８月、貨物事業を今年４月に統合することで合意。日航が国内首位の同事業を分社化し、郵船子会社で同２位の日本貨物航空と統合する予定だった。しかし日航の会社更生法申請の影響で協議が遅れていた。 日航は２００８年度、航空貨物事業の収支で約２００億円の赤字を計上。日本貨物航空も業績不振が続き、両社は統合でコスト削減を進める狙いだった。ただ、日航の管財人となった企業再生支援機構が、景気変動の影響を受けやすい貨物事業の抜本的な見直しが必要と判断