asahi.com（朝日新聞社）：「宝石色」に輝くショール 石砕いて染める新技術 - ビジネス・経済

微粒子化した宝石で染めた繊維でつくったショールやストールをまとう女性＝群馬県桐生市、県繊維工業試験場提供 宝石を細かく砕いた微粒子で絹やカシミヤを染める技術を、群馬県桐生市の県繊維工業試験場と同市の繊維メーカー丸中が共同開発した。ラピスラズリ（瑠璃（るり））で青色、マラカイト（孔雀（くじゃく）石）で緑色に染める。比較的安い宝石を使い、製造費用を抑えた。 砂状に砕いた宝石を「気流粉砕機」という装置でさらに１マイクロメートル以下の微粒子にすると、マイナスの電荷を帯びる。繊維に窒素系の薬剤をしみ込ませてプラスの電荷を生じさせ、静電気が物質を引き寄せる原理で宝石の微粒子を繊維の表面に付着させることによって、色をつける技術を確立した。 丸中の篠田一社長は「パワーストーンを身にまとってもらう発想です」と話す。 商品化に向けて、繊維表面を薄い樹脂で覆い、色移りしにくく日光が当たっても色があせにく