asahi.com（朝日新聞社）：臓器移植あっせん業者が医療機関に接触、少なくとも５例 - 社会

厚生労働省は１５日、違法な渡航移植に関係するとみられる臓器移植のあっせん業者が医療機関に接触した例などが２００８年までの数年間に全国で少なくとも計５件あった、と発表した。業者から患者のデータを求められ医療機関側が断ったのが４件、患者の要望で患者本人に渡したのが１件だった。 同省は業者の直接の求めには応じておらず「臓器移植法上は問題ない」と判断したが、同日付の文書で、都道府県などに無許可業者の接触に注意するよう求めた。 今年１月、金沢大学付属病院（金沢市）の医師が、外国人への臓器提供を禁じる中国での臓器移植を仲介する業者と接触、入院中の患者が中国で移植を受けられるよう協力を求められたことが明るみに出た。これを受け、同省が全国の大学病院と移植施設計２４７施設を調査していた。