asahi.com（朝日新聞社）：地裁、一時金２１０万円の和解案 水俣病不知火会訴訟 - 社会

水俣病と認められていない被害者らでつくる水俣病不知火患者会の約２１００人が国と熊本県、チッソに損害賠償を求めている訴訟の和解協議で、熊本地裁は１５日、対象となる原告に支払う一時金は１人２１０万円、手当は月１万２９００〜１万７７００円、さらに団体に加算する一時金を２９億５千万円などとする和解案を所見として示し、原告と被告の双方に合意を促した。双方は２９日の次回和解協議までに受け入れるか、訴訟を継続するかを検討する。 国は、裁判外で救済を求めている被害者にも和解協議の内容を援用したうえで、水俣病被害者救済法にもとづく救済を図る方針。水俣病公式確認５４年となる５月１日までの申請受け付け開始をめざしており、今回の地裁の所見を受けて救済手続きの準備が本格化する。