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asahi.com(朝日新聞社):ひきこもり抜けたくて 「孤族の国」男たち―9 - 孤族の国
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ひきこもり抜けたくて 「孤族の国」男たち―92011年1月4日21時56分 印刷 ソーシャルブックマーク 男子... ひきこもり抜けたくて 「孤族の国」男たち―92011年1月4日21時56分 印刷 ソーシャルブックマーク 男子学生のアパートを訪問した宮西照夫教授(左)=和歌山市、仙波理撮影 庭先で、マツが腰をひねり枝を広げる。奥には、どっしりとした瓦ぶきの家屋。その2階に男性の部屋はある。 「僕がひきこもっているのは、父さんへの復讐(ふくしゅう)だ」。そう家族に訴え、30年間、社会と接点を持たずにきた48歳の男性が、昨秋、中部地方の専門病院に通い始めた。 結婚して家を出ている姉によると、通院へ背中を押したのは、反発しながらも同居してきた80代になる父の死だった。「病院へ行こう」。1人になった男性に姉が促すと、素直にうなずいたという。 対人不安から、会話は親類と医師に限られる。記者も、姉に付き添われて歩く姿を離れて見守った。病院へ送り、実家に食品を届ける姉は疲れ果てる。「世間から見ると大人。でも、自立はま