展示場断念を正式表明 名古屋市、代替地を検討:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)

名古屋市の河村たかし市長は五日、名古屋港・空見ふ頭で計画していた五万平方メートル規模の大規模展示場整備を断念すると正式表明した。市は同港内を軸に代替地を探す方針。 市は本年度、空見の調査費二千万円を計上したが、中部国際空港島（常滑市）内で同規模の計画を先行する県が反対。県と市の合意を求めていた敷地所有者の東邦ガスから「現状での協力は差し控えたい」と書面で連絡があったという。 河村市長は同日、報道陣に「しょうがない。商売を盛り上げるため、名古屋駅から近い所で絶対にやる」と述べた。市は、名古屋港・金城ふ頭の「ポートメッセなごや」第一展示館の移転・新築を進めるとともに、有識者らの意見を聞いた上で代替地を検討する。展示場計画を巡っては、県が空港島内での来年九月開業に向け着工する一方、大村秀章知事は土壌汚染の恐れなどを理由に空見の計画に反対していた。

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「河村市長はこの一年、県が提示した問題点に回答せず、話をしたいと言うだけだった。調査費予算が執行できないのはトップの責任だ。真摯に反省して、今後どうするかを考えていただければ」（大村知事）