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現代都市への破局噴火リスクの評価
現代都市を脅かすカルデラ破局噴火のリスク評価 早川由紀夫(群馬大学教育学部) 日本列島では数千年に1... 現代都市を脅かすカルデラ破局噴火のリスク評価 早川由紀夫(群馬大学教育学部) 日本列島では数千年に1回,全地球では数百年に1回の頻度で,文明を滅ぼすようなカルデラ破局噴火が起こる.そのリスクは1年あたりの死者数でみるとけっして小さくない.しかし,ごくまれにしか起こらない災害であるため,社会としての対応がむずかしい. 1.はじめに いまから7300年前に九州・屋久島近くの海中で起こったアカホヤ噴火は,南九州の縄文文化に深刻な打撃を与えた.この噴火が大隈半島南半部の地層中に残した火砕流堆積物の上からも下からも縄文土器が多数出土するが,その形式は大きく異なる.土器形式の違いは文化の違いすなわちひと社会の違いを意味するから,火砕流に覆われた地域の縄文文化が一度完全に滅び,その後しばらくして別の文化をもった縄文人がその地に入植したと解釈できる.アカホヤ噴火はまさに,地域社会を滅ぼす破局噴火だった.こ
2008/05/14 リンク