活字中毒R。 - 「それであなたは何と思ったのかな？」という「文学的指導」の嘘

「はじめてわかる国語」（清水義範著・西原理恵子・絵：講談社文庫）より。 （清水さんと、古今の「文章読本」について分析した『文章読本さん江』という著書のある斎藤美奈子さんとの対談の一部です） 【清水：もうひとつ面白いのはね、文学的指導ね。つまり、「そのときどう思ったの？」というやつです。 斎藤：子どもの作文指導には、必ずそれがありますね。 清水：「目の前で友だちがペタンところんだ。先生が来て助けた」という作文があるでしょ。そのときあなたはどう思ったの？ 心の動きを書きなさい、というね。 斎藤：そうそう、それがウザいんだ。 清水：私も最初はやっていたんです。そういうふうに書いたほうが、作文は豊かでいいものになるのかな、と。「みじめだなと思いました」とか「かわいそうだなと思いました」とか書いてあるほうが、「ころんだ」というよりもいいだろうと思っていた。でもどうしてもそれが書けない子がいました。

[rakusupu]

小学低学年のときにかいた読書感想文が先生の目に留まらなければ今頃楽しく文章を書けていたのではないかと思うと以下略。コンクール用の枚数を満たすために居残りして感想の水増粉飾をさせられたのは真にBadな思い出

[florentine]

ここでご紹介の本と一緒に『清水義範の作文教室』 (ハヤカワ文庫JA)もどうぞ。小学生の作文、すごいですよ～☆

[ushiwatat]

国語教育で求められる「感想」に果たしてどれほどの価値があるのか、という話。「私小説」偏重（？）とか関係あるか？

[Evocacion]

…「もしかしたら、全国紙にときどき載っている『ヘンな記事』というのは、『感想を書くのが得意』＝『国語が得意』で、新聞記者になってしまった人のものなのかもしれません。」…なるほど、なんか色々と氷解した。

[plumed]

感想書けない子だったな…。今もか。

[trouble]

問題なのは、こういったことはずいぶん前から学習指導要領に書かれているにもかかわらず、ほとんど浸透しないことです。

[kanimaster]

感想文教育の問題点。

[k2low]

「別に何も思いませんでした。」って書くのが夢だったな。

[netarou0815]

いろいろなタイプの文章が存在して、本来、誰しも得意な表現形式を持っている。それに着目して、そこを伸ばすのがポイント。

[dhalmel]

感想文かぁ…

[ajitak]

禿同、小学校の「国語力」と「日本語力」は違う。

[qinmu]

《こう書くと先生が喜ぶという技ばっかり身につけているわけです。》私もそういう子供だった。

[kaionji]

「だから子どもは卑怯なことを覚えてしまうわけです。」私もそうだった。朝日岩波的な感想しかかなかった。

[taro-r]

なるほど…と。

[lastline]

最近、清水義範読んでないな。私はどちらかと言うと、心の動きはかけない子だったかも。