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1.『リング』『呪怨』の怖さ ・ 恐怖映画にとってのロジカルな解決はカタルシスに繋がらない。 ・ 『... 1.『リング』『呪怨』の怖さ ・ 恐怖映画にとってのロジカルな解決はカタルシスに繋がらない。 ・ 『リング』に登場する袋かぶった男は、理解不能な不条理な存在であるゆえに恐ろしい。 ・ 『呪怨』では、断片的な「恐怖のスケッチ」がブツリ、ブツリと繋げられていき、最終的に「何らかの主たる縦軸」がおぼろげに浮かび上がる。観客が他人に伝えたくなるような恐怖を生み出している。 ・ 著者自身は、90年代の初期のホラー・ビデオでは、恐怖を生み出すルーティンを意図せずに作成。 ・ 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の怖さ †ドキュメンタリー・スタイルがもたらすリアリティ(=疑似ドキュメント)。 †画面に映っている登場人物(作品内ドキュメンタリー作家自身)の、実際に感じている(かのような)恐怖を連綿と映し出しているから(恐怖は伝播する)。 2.恐怖の記憶 ・恐怖映画(『カリガリ博士』('19)『