「合唱王国」を支える女性たち | IKAニュース速報 – IKA Online

学芸会の日の思い出 イラストレーション・青島広志 （無断転載、模写などを禁じます） ２０世紀後半から日本は「合唱王国」と呼ばれるようになったが、その王国の住人は、大半が女声合唱団に所属している。この風潮はまず、小学校のＰＴＡコーラスから興った。 Ｂは昭和４０年、小学四年次に初めてその伴奏を任されたので、良く憶(おぼ)えているが、秋の学芸会でＰＴＡ参加の催しとして行われたのだった。ＰＴＡとは言っても勿論(もちろん)母親だけで、当日の衣裳(いしょう)はと言うとそれが割烹(かっぽう)着だった。 たしか２、３回の稽古で、当日の飛び入りもあったりしてそれこそ体育館の舞台に鈴なりで歌うのだが、殆(ほとん)どの人がソプラノを希望し、少数のアルトたちは片耳に小指で栓をするのだ。「つられないように」との危惧からだったが、両耳を塞げないのは、片手は楽譜を握っているからである。 曲は２曲、音楽専科の若松盛司(も

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