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縦割り行政の壁を乗り越えて突き進む「森の防潮堤」づくり【福島・いわき発】
知人がわざわざ書店から本を買って持って来てくれた(=写真)。向田邦子著『眠る盃』(講談社文庫)は... 知人がわざわざ書店から本を買って持って来てくれた(=写真)。向田邦子著『眠る盃』(講談社文庫)は持病が亢進する前に、一志治夫著『宮脇昭、果てなき闘い』(集英社)は亢進した後に。 『眠る盃』には、草野心平が開いたバー「学校」にからむエッセー「新宿のライオン」が収められている。知人は心平研究家でもある。私も、心平には周辺の人々の話題を含めて興味がある。 『宮脇昭、――』は旧著『魂の森を行け 3000万本の木を植えた男の物語』の新版だ。こちらは病気見舞いだという。著者が大幅に増補・加筆して新版としたのは、84歳の宮脇さんが東日本大震災後、「森の防潮堤」構想を提唱し、「これが自分の最後の仕事」と多くの時間を割いているからだろう。 同構想は「大量に発生した瓦礫をマウンド(盛土)の中に沈め、その上に照葉樹の森をつくろう」というアイデアだ。照葉樹はタブノキやスダジイ、アラカシ、シラカシなどで、タブノキは
2012/12/31 リンク