河北新報 東北のニュース／「契約講」文書 市文化財に 天童氏家臣の互助組織

「契約講」文書 市文化財に 天童氏家臣の互助組織 葬儀などの取り決めが記された「念仏講契約人数帳」 伊達家家臣の武将、天童氏が住んでいた現在の宮城県多賀城市八幡地区の互助組織である「契約講」に関する文書１９点が１日、多賀城市の文化財に指定された。天童氏の旧家臣を中心にした契約講が近年まで続いてきたことを裏付けており、市教委文化財課は「天童氏の家臣団の営みを知る上で重要な史料だ」と話している。 契約講は冠婚葬祭などを行う互助組織で、八幡地区では天童氏の旧家臣団とその子孫でつくっていた。 契約講の文書のうち、最も古いのは１８０６（文化３）年に作られたとみられる「念仏講契約人数帳」（縦３３センチ、横１３センチ）。契約講が少なくとも１７９９（寛政１１）年１月に機能していたことが分かる。 葬儀について、埋葬の穴掘りや棺おけの担ぎ手は３人一組で担当することをはじめ、詳細に説明。寄り合いは毎年１０