河北新報 東北のニュース／家屋建材や流木を破砕、チップ化 がれき堆肥に再利用

家屋建材や流木を破砕、チップ化 がれき堆肥に再利用 がれきのリサイクルが進められている石巻市営上品山牧場＝３日、石巻市三輪田 津波で大量に発生したがれきの処理で、宮城県石巻市は被災した家屋の建材や流木をチップに破砕し、市営牧場内に敷設する対策を進めている。がれき処理のスピードアップと放牧地の土壌改良の一石二鳥を狙った取り組み。関係者はリサイクルの成果に期待している。 チップの敷設は５月中旬、同市三輪田の市営上品山牧場（約７２ヘクタール）のうち、牧草が生えない荒廃地約６ヘクタールで始まった。市内のがれき収集現場で分別後、破砕処理したチップを運び入れ、重機で土と交ぜる。微生物の働きで分解、堆肥化させる。 約６ヘクタールすべてにまんべんなく敷き詰めた場合、受け入れ可能なチップは約１２万立方メートル。これまでに２万〜３万立方メートルを運び入れた。 同牧場は例年、５月上旬から市内の畜産農家が飼

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（河北）がれきを牧場の堆肥に　処理加速、土壌も改良　石巻　当初、がれきの木材のほとんどを焼却処分する予定だったが、処理が間に合わず、市河北総合支所が未使用の放牧地での堆肥化を発案。