河北新報 東北のニュース／母さん、思えば尊し 被災３県で高校の卒業式

母さん、思えば尊し 被災３県で高校の卒業式 津波で行方不明になった母と同じ看護師を目指す後藤君（中央）＝１日、宮城県南三陸町の志津川高 津波の犠牲となった幸子さんが生前、曽我君に送った手紙「約束の３カ条」 卒業式を終え、亡き母の手紙に目を通す曽我君＝１日午後０時２０分ごろ、宮城県亘理町の亘理高 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島３県の公立高２３７校と私立高３３校で１日、卒業式があった。この２年間、震災の影響を色濃く受けながら高校生活を送った卒業生は計約５万２０００人。その中には式に出られなかった母を思い、胸の中で「ありがとう」とつぶやくしかない生徒もいた。 ◎優しかったあなたが目標／志津川高・後藤君「看護師になる」 「母さんのような、優しい看護師になりたい」。宮城県南三陸町の志津川高を巣立った後藤涼佑君（１９）は、卒業式で決意を新たにした。 津波で母が行方不明となった現実は今も、受

[SasakiTakahiro]

この２年間、震災の影響を色濃く受けながら高校生活を送った卒業生は計約５万２０００人。