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難波和彦+界工作舎
『10+1』連載 「現代住宅論」第6回 難波和彦 071129 「建築的無意識」 Architect... 『10+1』連載 「現代住宅論」第6回 難波和彦 071129 「建築的無意識」 Architectural Unconsciousness 『建築的無意識』は1991年に出版された僕にとって初めての本のタイトルである。この本は1980年代に書いたエッセイをまとめたもので、住まいの図書館出版局から「住まい学体系」第39号として出版された(現在は絶版になっている)。副題に「テクノロジーと身体感覚」とあるように、テーマは19世紀以降に急速に進展したテクノロジーが、建築空間を通して人間の身体感覚をどのように変容させたかという問題である。序で僕は建築的無意識について次のように述べている。 建築的無意識とは、建築と人間との相互作用によって形成されるシステムの中の固定的な回路である。ユーザーだけでなく建築家もそのような回路を持っている。記号論においては、そのような回路をコード(記号体