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浅田彰【大衆文学化する「純文学」】
大衆文学作家の花村萬月が芥川賞を、純文学作家の車谷長吉が直木賞を受賞したことは、純文学と大衆文学... 大衆文学作家の花村萬月が芥川賞を、純文学作家の車谷長吉が直木賞を受賞したことは、純文学と大衆文学のクロスオーヴァー現象として注目されている。だが、本当にそうなのか。たんに純文学の水準が落ちてきただけではないのか。 そう思って、花村萬月の受賞作『ゲルマニウムの夜』(文藝春秋)を読んでみたのだが、どうも初めて読むような気がしない。そう、これはほとんど、1991年に雑誌に連載された『聖殺人者イグナシオ』(廣済堂)のリメイクではないか。 キリスト教系の福祉施設の中学部を卒業してから長年放浪生活を続けてきたという作家は、『聖殺人者イグナシオ』でそういう施設を舞台に選んだ。主人公は「超越的な美貌」をもつ17歳の少年であり、卒業を前にして同級生を殺し、修道女と肉体関係をもつ。それによって罪を知るのだが、逆説的にもそれこそが救済への第一歩にほかならない、というわけだ。暴力と性による侵犯、侵犯を通じて逆説的