あなたの健康百科 腰痛クリニック （12）針きゅう療法

腰痛の治療に、針やきゅうによって痛みを取る針きゅう療法を受ける患者が多い。腰痛のうち、筋肉の疲労からくるものや、椎間（ついかん）関節のねんざからくるものに針きゅう療法は効果的といわれる。 ●筋肉の緊張を緩和 針きゅう療法のうち、針治療は、直接患部などに針を刺して筋肉中の緊張を和らげ、筋肉中の血液の循環を良くして痛みを和らげる。針の刺激によって痛みをまひさせる作用もある。 きゅうによる治療は、患部にヨモギの葉から作ったもぐさを載せ、それに火を付ける。もぐさが燃える熱が皮膚から伝わって体を温め、やはり血液の循環を良くし、痛みを和らげる作用をする。 針きゅう療法で特に効果が期待できるのは、腰痛の中でも、若い人や中年の人に多い筋肉の疲労からきたもの、あるいは椎骨の連結部である椎間関節のねんざから起きたものなど。そうした急性の腰痛の場合は、早ければ、1、2回の診療で症状が治まることもあり、ほと