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根底が崩れた原爆症「認定基準」/欧州・日本で衝撃の研究発表
厚労省が被爆者の原爆症認定の基準に用いてきた基礎資料は「使いものにならない」ずさんなものだった――... 厚労省が被爆者の原爆症認定の基準に用いてきた基礎資料は「使いものにならない」ずさんなものだった――そんな衝撃的な研究が注目されています。被爆者の原爆症認定裁判にも影響を与えるその内容について、名古屋大学名誉教授の沢田昭二さんに話を聞きました。 被爆実態とかけ離れた基準 ――厚労省が認定基準の基礎にしているのは、どういうものですか。 沢田 原爆放射線被ばくによって、がんなどが一般人と比べ被爆者にどれだけ多く発症したかを調べた放射線影響研究所の疫学調査と、「一九八六年広島・長崎原爆放射線量評価体系」(DS86)です。 ――被爆をどうとらえているのですか。 沢田 被爆者に影響した放射線は三種類あります。(1)一分以内に到達した初期放射線、(2)きのこ雲にふくまれて上昇し、黒い雨、黒いすす、放射性微粒子になって降った放射性降下物からの放射線、(3)爆心地に近いところでは、地上の残留放射性物
2011/11/07 リンク