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NHK 広島放送局 海と生きる
今や世界中の人たちが海産物を好んで食べ、海洋資源を奪い合うようになった21世紀。 世界に広がった魚... 今や世界中の人たちが海産物を好んで食べ、海洋資源を奪い合うようになった21世紀。 世界に広がった魚食文化やさまざまな漁法、養殖法のルーツを形づくった場所である瀬戸内海など、中四国の海で、さまざまな角度から人と海のあるべき関係を見つめ直し、21世紀の最先端として提案していきたい。 日本の海で、人が海と結んできた関係は、奇跡的ともいうべきものだ。海のゆりかごと言われる「藻場」の藻や海草を肥料などとして活用しながら環境を整え、水質を保ってきた島の暮らし。養殖の仕掛けでありながら、今やなくてはならない環境の一部となった「カキいかだ」。古代生物・三葉虫の生き残りであるカブトガニは、「人の手も加わることで保たれた環境」の中で、生き延びてきたとされる。 海をもっぱら搾取と破壊の対象としてきたともいえる高度経済成長期を経て、人間も賢くなったのかもしれない。藻場の再生など海との関係を再構築し、あるいは最新の