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プレスリリース - 視覚の神経回路作りに働く酵素を同定:PTPRJによる視神経投射の制御
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プレスリリース - 視覚の神経回路作りに働く酵素を同定:PTPRJによる視神経投射の制御
私たちが眼で物や景色を見ると、それらの像は眼の中の網膜と呼ばれる映画館のスクリーンのようなシート... 私たちが眼で物や景色を見ると、それらの像は眼の中の網膜と呼ばれる映画館のスクリーンのようなシート状の組織に映し出されます。これらの像の情報(視覚情報)は網膜でいったん処理された後(色や動きなどの要素に分解される)、脳内に伝えられます。視覚情報を脳に伝えているのが、網膜から脳内に長く伸びた視神経の軸索です。発生期においては、網膜から伸び出した視神経軸索は正しいルートを選択して脳内の目的領域に到達し、さらにその領域内で適切な相手を見つけ出して結合する(シナプス結合を作る)ことで神経回路を形成します。もし、正しい神経回路が作られないと、視覚に異常が生じます。 視神経の回路形成においては、Eph受容体と呼ばれる酵素(タンパク質のチロシンをリン酸化する酵素)が必須の役割を担っていることが明らかになっています。基礎生物学研究所 統合神経生物学研究部門の新谷隆史准教授と野田昌晴教授らは2006年に、ニワ