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日銀総裁選びで本命視される武藤敏郎副総裁（左）。財務省OBながら金融政策独立の視点から候補に挙がっている黒田東彦元財務官 日銀の新総裁選びが本格化する。武藤敏郎副総裁が本命視されるが、民主党に反対意見もある。国際畑の黒田東彦元財務官の名前も挙がっている。今後5年を展望してどういう人物がふさわしいのだろうか。 今回、任期切れを迎えるのは福井俊彦総裁、武藤副総裁、岩田一政副総裁の三氏。人事は衆参両院の同意が必要で、片方でも反対すれば通らない。衆参で多数党が異なるねじれ国会下では自民、公明両党に加え、民主党の賛成が欠かせない。 民主対案見送り？話し合いで決まる公算大 総裁選びをめぐって前哨戦があった。2007年11月6日参院の財政金融委員会。金融政策について意見が聞きたいと参考人を呼んだ。 参院で多数を握る民主党の思惑は候補者の面通しだったようだ。声をかけたのは元財務官の黒田氏、前日銀副