グーグルはなぜYouTubeを買ったのか？ - nikkei BPnet

コンテンツ課金モデルの可能性と“暗黒大陸”への進出 第2に、このままYouTubeを成長させて、後から対抗できるのかどうか、という観点がある。前述のように、YouTubeへのトラフィックはすでに世界6位まで増加し、その勢いは衰えることを知らない。その「フォーマット」が、一種のデファクトスタンダード的な位置づけ（本連載第3回参照）となれば、YouTubeを敵に回した場合に、グーグルが後からそれを技術力などで覆せるのかどうかは不透明だ。 第3に、ビデオの世界では、テキストのサイトと違って、「広告モデル」以外のビジネスモデルが成立する可能性もある。 テキスト中心のコンテンツは、ブログをはじめ誰でも簡単に作れるし、供給量も極めて多い。これに対して、視聴に耐えるビデオのコンテンツの制作には、それなりのノウハウやコストが必要だし、供給量も限られる。YouTubeのように、テレビ並みの大量の利用者