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Passion For The Future : 「昨日」「どちらでもいい」 アゴタ・クリストフ
「昨日」「どちらでもいい」 スポンサード リンク ・昨日 悪童日記3部作があまりに良かったため、すべ... 「昨日」「どちらでもいい」 スポンサード リンク ・昨日 悪童日記3部作があまりに良かったため、すべて読むことにしたアゴタ・クリストフ。 「昨日」は3部作の直後に書かれた作品で、続編ではないが設定や雰囲気には似た部分が多い。アゴタ・クリストフはハンガリー出身の亡命者で、母語ではないフランス語を使って小説家になった。感情移入を許さない、淡々とした客観的な語り口は、そうした作家の背景からくるものらしい。故郷も母語も失って、居場所のなくなった永遠の異邦人としての自身の姿を、主人公に重ね合わせて描いている。 アゴタ・クリストフの作品は影絵みたいだなと思う。感情エネルギーの光の部分よりも、その光が届かない闇の部分が物語の形をはっきりと映し出している。亡命者でなくても、多くの人間が、何らかの喪失感を抱えて生きているものだと思う。だから、読む者の共感を引き出す。 感情的に暗い読後感にならないのもアゴタ・
2007/03/23 リンク