「帰りたい」 狭山で保護の身元不明男性、１８年間情報なし

狭山市青柳で１９９６年に保護された男性が、１８年間身元が分からないままになっている問題で、男性が暮らす特別養護老人ホームの施設長・春原稔さん（６０）が２８日、埼玉新聞社の取材に応じた。 県などによると、男性が保護されたのは９６年１０月２２日。同市青柳の氷川神社近くで倒れていたところを発見されたという。脱水症状が見られたため、市内の病院に入院した後、同ホームへのショートステイを経て９７年１１月から同所で暮らしている。 ホームによると男性は保護時、身元の分かるものを持っていなかった。自らの名前を「ノムラ・ショウキチ」と話すなどしたため、現在はそう呼ばれている。ただし、当時から歯の大半が欠損していたため、「ソウキチ」や「ショウシチ」の可能性もあるという。 保護当時から記憶障害などがあったため認知症とみられている男性だが、職務上の経験から春原さんは「むしろ発達障害や知的障害かもしれない」と話す。「

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