三万人のための総合情報誌『選択』 - 巻頭インタビュー 地方の活性化は「不可能」

伊藤 滋(いとう しげる) （早稲田大学特命教授） １９３１年東京生まれ。６２年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。慶應義塾大学環境情報学部教授、東大名誉教授などを経て現職。国土審議会、都市計画中央審議会委や、小泉内閣時には都市再生本部都市再生戦略チーム座長を務めた。 ―― 地方、とりわけ農村や漁村の衰退が何を施しても止まりません。 伊藤 国立社会保障・人口問題研究所が公表している日本の将来人口推計によると、秋田や高知といった都市ですら二〇三五年には人口が半減すると予測されている。この研究所の予測は国のあらゆる統計の中で最も正確であり、私自身が地方を見て回った実感でも人口減少の流れは止められない。日本人が東京から名古屋、大阪、瀬戸内を経て福岡に至る太平洋ベルト地帯に居住を求める傾向は今後も変わらない。 ―― それはなぜですか。 伊藤 少なくとも東北地方や日本海側の厳しい冬を知

[Hoo]

＞限界集落を都市の金で維持することは合理的な欧米では考えられないが、日本では可能だと思う。

[zatpek]

"日本海側の冬"田中角榮は故郷にモデル作ってこういう流れを覆そうとしたんかな。

[islecape]

身も蓋もない。

[guldeen]

人間、一度快適な生活を知ってしまえば、元には戻れませんからなぁ。地方部に見切りを付け都会に出てくる風潮は止められまいよ。

[yunyunsuke]

携帯とコンビニが行き渡った地方での懸念は医療と介護／「不可能」な現実を受け入れながらも建設的な提案をしていると思う