東京新聞:三島への戯れ 癒えぬ痛みに:ドナルド・キーンの東京下町日記:特集・連載(TOKYO Web)

トップ > 特集・連載 > ドナルド・キーンの東京下町日記 > 記事一覧 > 記事 【ドナルド・キーンの東京下町日記】 三島への戯れ 癒えぬ痛みに Tweet 2012年12月2日 地元商店街の「フタバ書店」を訪れたドナルド・キーンさん＝東京都北区で（淡路久喜撮影） ちょうど五十年前に発表された、三島由紀夫の『美しい星』（新潮文庫）が、再び売れていると聞いた。美しい星とは地球のこと。空飛ぶ円盤を見た一家が、自分たちは地球外から来た宇宙人だという意識を持ち、米国とソ連が対立する東西冷戦下に、核戦争を防ごうと奮闘する話だ。三島としては目立って前衛的な作品だった。 東日本大震災による原発事故後に、私たち日本人はセシウムなどの放射性物質の恐怖に直面した。それに触発されたのだろう。この出版不況に、三島作品が売れるのはうれしいことである。 私が三島と初めて会ったのはこの東京。編集者の計らいで、一九五四

[kazuki2000s]

“怒鳴門鬼韻”三島の命名だったのか

[u-chan]

いい話。「いいものはいい」としっかり認められる人だったというエピあるよね。バタイユもブームになる前から高評価してたとか。

[ko2inte8cu]

キーン先生の自伝は面白かったけど、三島との関係はぶっちゃけよくわからん。太郎冠者。

[yarumato]

“三島はある時から手紙に名前を当て字で書いてきた。仕返しに当て字で返事。自決直前に書かれた「キーンさんの訓読は学問的に正に正確でした」。もちろん冗談だったのだが、その命名の痛みは、いまだに癒えない”

[gomanori]

美しい星。不思議な作品で感想が抱けなかった一冊。

[enemyoffreedom]

「もちろん冗談だったのだが、その命名の痛みは、いまだに癒えない」

[orange_putting]

面白い

[kenjou]

「魅死魔幽鬼夫」ってすごい当て字ですね。漢字に対する正確な知識がないとつけれない。でも戯れとはいえ、生きている人にこういう名をつけてしまったのは、やはりまずかったですね。文字には言霊がありますから。

[hiroyuki1983]

あれって自分たちが宇宙人だと思い込んでるだけなんじゃなかったっけ

[Ereni]

“三島は七〇年十一月二十五日に自決した。その直後、ニューヨークで翌十一月二十六日の消印が付いた三島からの航空便を受け取った。自決直前に書き、机の上に置いてあった封書を、夫人が投函してくれたのだ。”

[hisawooo]

エモい

[modoroso]

手紙のやり取りすら文学的だなあ

[kaoruw]

2012年、ドナルド・キーン90歳時のエッセイ。刺さった小さな棘について。

[FUKAMACHI]

なにげにすごいオチだ。おもしろい。

[anigoka]

おっさん同士のふざけ合い（重い

[Nean]

“他人の小説をほめることがなかった安部公房が『美しい星』を評価していて「次作も書くべきだ」と私に話していた”。