東京新聞:粉じん爆発と断定 秦野の産廃工場事故 トナーガス並み着火性:神奈川(TOKYO Web)

一月上旬、秦野市戸川の廃棄物処理工場が爆発し、男性三人が重軽傷を負った事故で、県警は十七日、事故原因を「粉じん爆発」と断定、工場関係者二人を業務上過失傷害容疑で書類送検した。近年、コピー機のトナーなど粉じんを扱うリサイクル工場が増え、同様事故も続発していることから、専門家からは安全対策を求める声があがっている。 （岸本拓也） 粉じん爆発は、可燃性の細かな物体が酸素と混ざり合い一定濃度になると、静電気などで引火して一気に燃焼する現象。粒子が微細化するほど、弱いエネルギー量でも引火する性質がある。県内では八月下旬にも、横浜市金沢区のトナーカートリッジのリサイクル工場で粉じん爆発事故が発生している。 県警などによると、トナーの粒子は五マイクロメートル（一ミリの千分の五）程度。粉じん爆発に詳しい労働安全衛生総合研究所の山隈瑞樹上席研究員は「微細化する最近のトナーの着火性はガスに近いレベル」と危険性