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-CHUNICHI BOOK WEB-中日新聞・東京新聞に掲載された書評 話題の書籍を斬る! 『 高田屋嘉兵衛』 生田 美智子 日露を結ぶ稀代の交渉人
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-CHUNICHI BOOK WEB-中日新聞・東京新聞に掲載された書評 話題の書籍を斬る! 『 高田屋嘉兵衛』 生田 美智子 日露を結ぶ稀代の交渉人
[評者]平川 祐弘 ( 東京大名誉教授、比較文化。著書に『和魂洋才の系譜』など。) ■日露を結ぶ稀代の... [評者]平川 祐弘 ( 東京大名誉教授、比較文化。著書に『和魂洋才の系譜』など。) ■日露を結ぶ稀代の交渉人 高田屋嘉兵衛(かへえ)(一七六九~一八二七)は江戸後期の廻船業者で、酒田・松前の航路を開き、幕府の御用船頭となってエトロフ、クナシリに渡り漁場を開いた。今も日露領土問題の島である。 ナポレオン露都遠征の一八一二年、嘉兵衛はロシア艦に捕まるが翌年カムチャツカから帰国、今度はロシア側のためにゴロヴニン釈放の折衝にあたった。水夫上りが稀代(きたい)の交渉人として日露関係の修復に成功したのは、相手をよく理解し的確な判断を下したからだ。「只(ただ)天下のためを存おり候」と嘉兵衛はいうが自己中心の天下ではない。そんな気風(きっぷ)のいい嘉兵衛がロシア側とやりあう場面は迫力がある。相手も人間味に富むイタリア系ロシア軍人だ。 著者は日露双方の資料を調べ、一方的な類型化した偉人顕彰を排し、たとえば嘉