阪神電鉄の研究 （上）「眠れる森の美女」 : Ｍ＆Ａと企業防衛 : 特集 : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

◆狙われた“割安”株価 「村上ファンドが買っている」――。４月ごろ、証券界に流れたうわさをきっかけに、阪神電鉄は株主名簿の調査を行った。だが、この時は「（外資系と見られる）カタカナの名前ばかりで村上ファンドとは分からなかった」（経営幹部）。 同じころ、ある機関投資家が保有する阪神電鉄株の一部を市場で売却する可能性を通告したところ、阪神側から「おかしい動きがあるので、売るのは控えてほしい」と依頼された。 村上ファンドが阪神電鉄株を買い始めた時期は不明だが、阪神電鉄が買い集めの予兆に気付いた時期は決して遅くはなかった。 ただ、その後、株価が４００円前後の安定した値動きで推移したため、阪神経営陣の警戒は薄らぎ、買収防衛策は取られなかった。 ９月に入ると、取引先の大手証券が「どこかが買い集めているのではないか」と忠告した。タイガースのセ・リーグ優勝が濃厚となり、株価はこの１０年間で初めて５００円を

[caramelly]

「客車１両が１キロ走るごとに得る運賃収入は２００４年度で６７５円」関西他社は528～565円。