博多陥没「追加の対応を」 専門家指摘 : 最新ニュース : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

福岡市博多区のＪＲ博多駅近くで起きた大規模陥没事故から１５日で１週間。「通行再開」を最優先の課題として掲げた市は、関係業者と連携し、ほぼ目標通りの日程で復旧の見通しをつけた。１４日に現場を視察した地盤工学の専門家らも「安全性に問題はない」と判断している。ただ、長期的に安全性を確保するためには、追加の対応が必要との指摘もある。 市は今回、早期復旧のために、陥没部分の埋め戻しに「流動化処理土」を使用した。セメントなどを混ぜた土で、巨大な穴（深さ最大約１５メートル、幅約２７メートル、長さ約３０メートル）にたまった地下水や下水を抜かずに、そのまま流し込んで、比較的早く固めることができる利点に着目した。 事故が起きた当日の８日午後から流し込みに着手し、２４時間態勢で、９日夜には地表から約３メートルの位置まで埋め戻した。その後のボーリング調査で、埋め戻した部分は従来の地盤よりも約３０倍の強度があること