民営化へ運賃紆余曲折 市営地下鉄初乗り値下げ：ニュース：大阪：地域：読売新聞（YOMIURI ONLINE）

◇実現に弾みつけたい■コスト削減「職員疲弊」 大阪市営地下鉄の初乗り「１区」運賃が１日から２０円値下げされ、１８０円となった。消費増税に伴い「２区」以降は１０円値上げされたが、値下げは１９３３年の開業以来初めて。市交通局は、今回の値下げを「経営改革の象徴」と位置づけ、市議会で行き詰まる民営化の実現に弾みをつけたい考えだ。しかし、橋下市長は「民営化が今秋までに決まらなければ、初乗りを２００円に戻す」と発言しており、今後も紆余（うよ）曲折が予想される。 （上村真也） 地下鉄運賃は、ＪＲや私鉄に比べ割高だ。トンネルを掘る分、建設費が高く、維持費がかさむため。京都や神戸、名古屋などの市営地下鉄も同水準で、大阪市が特別高いわけではない。ただ、利用者が多い「東京メトロ」は、初乗り１６０円（１日から１７０円）と突出して安く、市交通局は「東京メトロ並み」を目標に、人件費カットなど改革に取り組んできた。 値

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最も利用が多いのは２区の約３８％で、初乗りは約３０％にとどまる。「格差」を是正するため、同局は２区を距離に応じて２分割し、２２０、２４０円の小刻みな運賃に改定することも検討する。

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