スイス氷河特急脱線事故は速度超過原因…事故調 : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

【ジュネーブ＝佐藤昌宏】スイス南部で昨年７月、日本人観光客１人が死亡、多数が負傷した観光列車「氷河特急」脱線事故で、スイスの連邦鉄道船舶事故調査委員会は２０日、列車の速度超過が事故原因とする最終報告書をまとめた。 報告書によると、運転手は、急カーブの事故現場付近を規定の時速３５キロを守らず、現場の約２００メートル手前から時速５６キロまで加速し、列車を脱線させた。 加速した理由については、「事故当日の運行ダイヤには余裕があり、運転手が速度超過をする理由はなかった」としながらも、「原因不明」として判断を避けた。 事故を起こした鉄道会社「マッターホルン・ゴッタルド鉄道」は２０日、最終報告を受け、「自社の運転手の速度超過が惨事につながったことを大変遺憾に思う」との声明を出した。 事故は７月２３日、バレー州フィーシュで発生。機関車を含む７両編成の後ろ３両が脱線し、兵庫県尼崎市、国本安子さん（６４）が