稲垣えみ子さん いろいろなくても大丈夫 : 地域 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

元朝日新聞「アフロ記者」 元朝日新聞編集委員で「アフロ記者」として名をはせた稲垣えみ子さん（５１）は今年、会社を辞めて一人になりました。大組織からぽつりと離れた生活の中で、何が見えたのでしょうか。（編集委員 森川暁子） アンテナ全開人とつながる ――お辞めになって出版した「魂の退社」（東洋経済新報社）の、最後の文が印象的です。〈「つながり」がこれからの社会のキーワードだと言う人がいるし、私もそう思うけど、つながるためにはまず一人になることが必要なんだ〉と。あれは、どういう意味なのですか。 「例えとして適当かどうかわかりませんが、一人で飲みに行くと、一人のお客さん同士で仲良くなれる。でも、集団で来ている人たちは集団で完結してしまって、周りとつながろうとしませんよね。それと似ているところがあって、一人だと思うと、人とつながろうとします。近所のお店の人と仲良くしようとしたり、何か会話をしようとし