引き続き、この本から。 子どもの〈見えない学力〉、いまなら地頭とかいうものは、親の文化水準×子どもの経験の質によると、岸本裕史はいう。 これだけだったらネットでいくらも見かける(俗流)文化の再生産論である。これでおしまいなら次のような笑えない問答に尽きてしまう。 問:勉強ができるようになるにはどうすればいいですか? 答:親を選びなさい けれども再生産のプロセスを細かく見れば、例えばどんなことが子どもの読書体験につながるのかが分かれば、(教養や読書習慣のない親であっても)活用できるものを拾い上げることができるかもしれない。 先の本は、この手のネタの宝庫なのだが、いくつか拾い上げてみる。 1.親が子供の本を読む 親が読書の習慣がない場合は、親が子供の本を読むことからはじめる。 中でも岸本は、教科書を読むことを勧める。 ぶっちゃけ教科書の文章は、市販の大抵の本よりも、短くやさしいからだ。 2.親
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