フランスの有力紙「ルモンド」で、経営の立て直しのため電子版の強化を推し進めてきた社長が経営改革の進め方を巡って社内から反発を受け、辞任に追い込まれる事態となり、デジタル時代の新聞の在り方がフランスでも議論となっています。 フランスの新聞「ルモンド」は、左派の有力紙として知識層などを中心に根強い支持を受け、国内第2位の発行部数がありますが、この5年間でおよそ2割減って去年は33万部余りに落ち込み、立て直しが急務となっています。 これを受けて去年就任した、記者出身のナタリー・ヌゲレード社長は、記事をパソコンなどを通じて原則的に無料で提供する代わりに広告から収入を得る電子版に力を入れ、人員の配置換えを推し進めてきました。 しかし、経営改革の進め方が強引であるなどとして、編集の幹部らが抗議し、相次いで辞めるなど社内で強い反発が起きたため、14日、ヌゲレード社長が辞任に追い込まれました。 フランス国