『ハリー・ポッター』シリーズのデジタル版販売会社Pottermoreが独占販売を止めて他のストアに開放したことの背景に、同社の急速な業績悪化があったことが明らかになった。3,180万ポンドを売上げたあと、2014年の1,490万ポンドから、昨年はわずか700万ポンドで、600万ポンドの赤字を計上し、人員整理(40→30人)を余儀なくされている。 Pottermoreは、2012年のE-Bookリリース以来の『ハリー・ポッター』の専売書店であり、Kindleユーザーでさえ、E-BookとA-Bookを購入するにはここから買うしかなかったが、コンテンツ売上はここ数年低下の一途をたどっていた。昨年10月に「拡張版」を発売し、iBookstoreに開放したが、中途半端なものだったので、あまり売れなかったようだ。そして12月、何も発表もないままに、通常版がKindleほかにリリースされた。 著者=出