能歴とマンガ歴がたったの1日違いなんです ──17歳でデビューして、長いことLaLaでお描きになっていらっしゃいましたが、「花よりも花の如く」(以下、「花花」)からはメロディへと活躍の場を移しました。刊行ペースが月刊から隔月刊になりましたが、生活のリズムに変化はありましたか? それはもう遊ぶ時間が増えまして(笑)。おかげさまで人間的な生活が送れるようになりました。LaLaの時代は大変でしたよ。もしもデビューしたのが月2回刊の花とゆめだったら、1年たたずにマンガ家を辞めてたと思います。でも隔月刊の今も結局は単行本を直したりカラー原稿を描いたりしているから、それなりに忙しくはあります。 ──執筆には時間がかかるほうなんですね。 そうですね。特に「花花」は取材に出ることが多いんです。これまでは、能のようにきっちり検証しなければいけないものはそうそう描いてこなかったんですよね。 ──取材では日本中