ストーリーも大詰めを迎えているかるた漫画『ちはやふる』。作者の末次由紀さんに、漫画家としてのキャリアの築き方を聞いてみた。 撮影:吉川慧 大ヒット競技かるた漫画『ちはやふる』作者の末次由紀さんが1月、かるたの普及と振興を目指す「ちはやふる基金」を設立すると発表し、話題を呼んだ。 そんな末次さんは、SNSで積極的に作品の魅力をファンに発信するなど、さまざまなツールを使って漫画を発表することでも知られている。そんな末次さんが語る「SNS時代のクリエイターの生き残り方」とは? ボールペンでも“刺さる”作品は描ける 私は「紙で描く・読む」最後の世代だと思っています。私と同世代以上だと、まだ8〜9割が紙の本を買っていますが、若い作家はもう完全にデジタルに移っています。 連載の途中で漫画の見え方が変わってしまうのは良くないので、『ちはやふる』はアナログな手法で紙に描いていますが、最後の生き残り、化石み