鳴り物入りで講談社から発売された伝記「スティーブ・ジョブズ」は、その国内外の価格差でも話題となったが(ジョブズの公式伝記、日本では電子版も紙版も海外と比べ倍の価格に)、前後編合わせて100万部以上を発行したにもかかわらず、書籍版単体では黒字にはなっていないそうだ(編集者の日々の泡)。その原因の1つに米国側へ支払ったロイヤリティの高額さがあるという。 業界紙「文化通信」の2月6日号で検証されているのだが、発行部数はⅠ(前編)が55万部、Ⅱ(後編)が47万部で、実売はⅠが80%程度、Ⅱはそれに届いていないという。Ⅱの販売が伸びていないため黒字化は「もう少し」らしいのだが、紙版と同価格で販売された電子版が好調(ⅠとⅡを合わせて4万ダウンロードを超えた)とのことで、そのため全体としては採算が取れているそうだ。