スマホの方はこちらから。 マトリョーシカ的書店@はてな - 本 陳列棚の詳しい説明 BGMはこれで。 ListenOnRepeat | YouTube Repeat イメージはこれ。 photo by chidorian ここを参考にしました。 オススメ本の参照から購入までをブログ内で完結できるAmazonインスタントストアをオープンしてセレクトショップ運営ごっこ - 太陽がまぶしかったから
珍しく雑誌を買った。 雑誌を買うことは滅多にない。男性向けのファッション雑誌は服と靴とかばんしか写っておらず、時折高い時計の広告が挟まるようなチープ内容だからだ。一方でビジネス雑誌は周回遅れの自己啓発記事をうすーくうすーくカットしたような記事ばかりが載っていて、読むに絶えない。文房具系の雑誌は読むことがあるが、立ち読みで済ませられる位文量が少ない。 先日、久しぶりに雑誌を買った。WIREDだ。WIREDはテクノロジー関連の話題を提供しているサイトとして認識していたため、雑誌も刊行しているのには少し驚いた。表紙の「コーヒーとチョコレート」に惹かれて、ページを開いた。中身は結構充実していた。コーヒーカルチャーの新たな潮流である「サードウェーブコーヒー」を牽引する存在として、いくつかの企業が紹介されていた。中でも僕が気になったのは「コーヒー界のアップル」と呼ばれている、ブルーボトルコーヒーだ。元
暑い暑いシティ。 うだるような暑さだ。朝の陽が上がりきっていない時間帯にも関わらず、全身から汗が流れてくる。食欲も沸かないが、なんとかバナナとヨーグルトを口にした。今朝は本を読まねばならない。気温計は三十度を示していた。 シェリーマンは五十二度の炎天下の中、トロヤで発掘作業を行ったという。彼はホメロスの「イーリアス」「オデュッセイア」で歌われている美しい遺跡は実在したものだと信じ、その存在を明らかにした男である。その根底を支えるのは、ビジネスで稼いだ莫大な富と、十八カ国語をあやつる豊富な語学力、そして夢を信じつづけるあくなき探究心であった。 金と頭脳と心。シュリーマンはそれらのリソースをうまくコントロールし、歴史に残る偉業を成し遂げた。今回紹介する『古代への情熱』は、そんな彼の生い立ちから遺跡発掘、突然の死に至るまでが書かれている。初版1954年。歴史の重みを感じる。 シュリーマン流、外国
書斎は安い。 一月末にここに越してから、書斎を持つようになった。書斎といっても六畳のリビンクの一区画に机と本棚を置いただけだ。しかし、自分の考えをしっかりと巡らせることができる場を持つ事はとても気分がいい。 書斎と聞くと高級なオフィス用品が必要かと思われるが、実際はそうではない。それほどお金を掛けずとも書斎はつくれる。机と椅子と本棚。この三つさえあれば十分なのだ。今日は僕の書斎に使っている三種の神器を紹介する。 まずは机。ニッセンでてごろなやつを見つけた。 スリムパソコンデスク(FMC) 通販 【ニッセン】 スリムパソコンデスク(FMC)のハイタイプ90cm幅を買った。はじめは90cmと聞くと「狭いなあ」と感じていたが、macbookを置いても作業スペースを十分に確保出来る。プリンターは下に直置きしている。そんなに使わないし。 本棚は無印良品のパルプボードボックスを買った。安いし頑丈だし拡
100記事以上書いてきたので公開してみる。 去年からブログで本を紹介してきたが、いつの間にかその数が百を越えていた。ずいぶん前に「あと百冊書いたらノウハウを公開しようかな」*1と言っていたので、今日は書評の書き方を教えようと思う。 書評に必要な態度 友人にその本を紹介するように書くこと。よく見かけるのが引用文やあらすじをだらだらと書き写して最後に自分の考えを一言二言添えるだけ、というスタイル。友人にむかってあなたは同じことを行うだろうか。 「この本やばいよ」 「え?どこが」 「だから〜、ぺらぺらぺらぺら……」 十分後 「っていうわけなんだよー」 これでは本の面白さが伝わるわけがない。友人に紹介するなら、あらすじと気に入ったフレーズと述べるに留まる方が良い。「それだけでいいの?」と思うかもしれないが、それだけでいい。 ただ、もう少し付け足したいと思う時は次の要素を加えるといい。 書評を書くと
ナリワイの次はフルサト。 フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方 誕生日に頂いた本の紹介はまだ続く。『フルサトをつくる』は、『ナリワイをつくる』の著者である伊藤洋志さんと、スーパーニートのphaさんが共同で書いた本だ。フルサトとは「生存条件のハードルが限りなく低いもう一つの拠点」と本文中で定義されている。今まで住んでいる場所とは別に新たに生活できる環境を整え、「帰れば食うには困らない場所」を作ってしまおうというわけだ。 こんなにワクワクした本は久しぶりだった。僕の場合、小説以外のハードカバーを読む時は、あらかじめ目次に目を通して大体の内容をつかんでおくのが常だ。しかし『フルサトをつくる』は表紙を眺めた瞬間、「あ、これは楽しい本だ!絶対そうだ」と直感したので話の大枠を掴む前に読むことにした。もったいない気がしたから。 大正解だった。とても面白い。 アリとキリギリス この本
プレゼントありがとうございます。 自殺について (角川ソフィア文庫) 先日、「誕生日に何かください」と言ったら、たくさんのプレゼントが届いた。あまりの数の多さに自分でもびっくりしている。これだけ本があれば今月は自分で買わなくても済むだろう。感謝! 今日はその中から一冊を紹介する。ショーペンハウエルの『自殺について』だ。送り主は残念ながら分からない。ここ一週間ほどはてなブログでは自殺が話題になっていて、ちょっとした火もあがっている。ぼや騒ぎ。 本の構成は二部に分かれているが、書かれている内容は似通っている。ただ、この文章はかなりの時間をかけて書き上げられている。巻末の解説によると、第一部は「一八一〇年より一八六〇年にわたって折にふれて書かれたもの」で、第二部は「一八五〇年に完成」されたものらしい。自殺というテーマはとても重く、著者も時間をかけてあれこれ考えたようだ。 読んでみるとわけが分から
記録をとる 読書は難しい。しかし、記録をとることはそれよりずっと難しい。僕らは一冊の本に目を通すたびに言いたい文脈や、頭の奥に残る風景が積もる。それは都心に降る新雪のようで、積もるたびにすぐに溶けてなくなってしまう。いくら読んだ本を指折り数えても、アスファルトは以前として灰色のままだ。 人は忘れる生き物だ。それは仕方のないことだ。一部の天才を除いて、見聞きしたことをそっくりそのまま覚えていられる人は存在しない。「それでも僕は、私は覚えていたいんだ」。それなら外部記憶を味方につけよう。PCにバックアップをとるように、人間にもUSBメモリや外付けHDDが必要だ。 何を使えばいいか。京大式カードである。 京大式カードを使った読書記録は、梅棹忠夫が自身の著作である『知的生産の技術』で述べている。 京大式カードとは、B6の大きさに何本かの罫線が引かれているカードである。やや厚めで保存も容易だ。見たと
私の読書法 (岩波新書 青版 397) 読書に正解はない。読書法の本を読むたびにその想いをあらたにするが、僕は読書に対してもっとストイックでありたいと願う。 海南の神宗一郎はもとはセンター志望だったものの体が細く適正がなかった。しかしそれから彼は一日五百本のシュート練習を欠かさず行い、ついには『SLAMDUNK』屈指の3Pシューターになった。神のすごいところは練習量もあるが、誰にも弱音を吐くことなく淡々とシュートをしつづけたことだ。彼の内側には熱い闘志がメラメラと燃え盛っていたに違いない。 社会人になっても読書のペースは落ちない。それどころか読むスピードが速くなってきた気がする。いまはインプットよりもアウトプットの速さをいかにあげるかが課題だ。感謝の正拳突きではないが、本を書いてくれた著者に「ありがとう!」とお礼を言いながら記事を書き上げたい。 日本で権力から自由になることは、会議と宴会と
かわいらしいスタンプだこと。 「知的生産の技術」を読んでから京大式カードをつかう頻度が高くなった。それまでは単に読書記録だけをそれにつけていたのだが、今では本から学んだことや引用した文章をひとつずつ記入するようになったためだ。脳に散乱していた考えをひとつずつとり出していくのは耳かきの三十倍くらいの気持ちよさだ。しかし困ったことがひとつある。日付を毎度まいど書くのが面倒くさいのだ。 「どこかに年月日が押せるコンパクトなスタンプが落ちてないかなー」 そんなとき、彼を見つけた。 (…局長さん…局長さん…) 「なんだ!?(こいつ、直接脳内に!)」 (…わたしを使ってみてください…) 「こんな小さいやつがスタンプなるのか?」 (…はい、押すだけポンです…) 「ふーむ、とりあえず使ってみるか」 試しに京大式カードにのせて使ってみる。 いくぞ、えい! くるっ りんっ ぱっ 「で、出来てるじゃねぇーか!!
はじめに 知的生産の技術 (岩波新書) 「知的生産というのは、頭をはたらかせて、なにかあたらしいことがら——情報——を、ひとにわかるかたちで提出すること」 扱う情報量が増えた現代では、全ての人が情報を得て整理し発信するという一連の行動、すなわち知的生産を行っている。そのため知的生産の技術は非常に重要なものになっている。学校では知識は教えてくれるがどう知識を得るかは教えてくれない。著者は知的生産の技術についてカードやメモや読書などの様々な面から論じている。 1969年に発刊された本書はいまだに増版を重ねており、国民的なベストセラーとなっている。知的生産の技術は今日のライフハックの原点だ。ノート術やEvernoteなどに興味のある人はぜひ読んでみてほしい。京大式カードが欲しくなるはず。 本の内容は多岐にわたるのでひとつの記事で全てを紹介することは出来ない。今回は文章を書くという観点から読みすす
リポートしてみる。 一昨日ついに万年筆を購入した。一月にお気に入りの万年筆をなくしてから悶々とした日々を過ごしていたが、これでやっと僕の生活に平穏が訪れる。どうして購入するのに時間がかかったかというと、僕が以前使っていた万年筆はある人からプレゼントされたものであり、僕自身が万年筆を選んで購入した経験がなかったからだ。一本で一万二万もする高い買い物なのでほいそれと決められず雑誌やネットであれこれ調べた。今日の記事は僕が万年筆を選んだ経緯を書くことにする。これがあなたの参考になれば幸いだ。 僕なりの基準 僕が万年筆を買う上で基準にしたのか以下の点だ。 価格は一万円前後。 メーカーは国産。 軸は細め。 持っていてカッコイイ。 万年筆は値段の幅が広く、下は300円から上は何十万円するものまである。どこかのサイトで日本のメーカーで一万円程度出せば品質として良いものが手に入ると読んだのでそうすることに
付箋つき読書のすすめ。 amazonで注文していた商品が届いた。ポストイットの透明な付箋である。1800枚入りで2,000円を越す高価な買い物だったがそれだけの価値はあると思う。 住友スリーエム(3M) ポスト・イット(R) ジョーブ エコノパック(TM) 透明スリム見出し、透明ケース入り10個パック 44×6mm 混色 20枚×9×10個 6801MS 読書に大切なのことはいかに本の内容を頭に詰め込むかである。それに必要なのはスピードだ。多少分からない箇所があっても立ち止まらず通読する。全部読めば全体像が掴めてくるし、さきほど分からなかったことが分かるようになるかもしれない。だが、そうはいっても気になる箇所というのは気になるものだ。そこで僕は付箋を使うことを勧める。しかし「気に入ったワンセンテンスのみにぽちぽち付箋をつける」なんて上品なやり方ではない。 量は質を凌駕する。一回目に読むとき
横からこう、抜く感じで photo by Sharon Drummond 年末ギリギリになってようやく今年分の書評記事を書き終えたので、2013年に読んだ本を積み上げて横によいしょっと引っこ抜くようなスタンスで十冊紹介する。ランキングとかつけるのめんどくさいし適当に選んでみるよ。 【書評】質<<量<<<(越えられない壁)<<<まとめ記事 /「思考の整理学」 - マトリョーシカ的日常 思考の整理学 (ちくま文庫)posted with amazlet at 13.12.31外山 滋比古 筑摩書房 売り上げランキング: 1,462 Amazon.co.jpで詳細を見る 元祖ライフハック。考えるための方法とか道具を書き散らしているかんじ。 【書評】絶対に手を出してはいけないSF小説/宇宙英雄ローダン・シリーズ(100) アンドロメダへの道 - マトリョーシカ的日常 アンドロメダへの道 (ハヤカワ
ざっくり教養を学べる本 あと数ヶ月で大学を修了する。単位もとれたし論文もきっと書けるだろう。バイトもサークルも勉学も一通り手をつけた。でも一年くらい前から何か違和感を抱いていた。大学を出る頃にはいろんなことを知っていてその知識を有機的に結びつけられる力や文章力がついているものだと思っていた。でも実際はうすっぺらい人間が一人出来上がっただけだった。理想との現実に大きなギャップがあったのだ。 これではいけないと半年ほど前から本腰を入れて書評ブログを書き始めた。本から得た知識を自分の中で咀嚼して落とし込むには書評を書くのがいいからだ。いろんな書評を書いてきたがひとつの目標が教養がざっくり学べる本のまとめを作ることだった。すなわちこの記事を書くことだ。 さっそく紹介していこう。 哲学 反哲学入門 (新潮文庫) 作者: 木田元出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/05/28メディア: 文庫購
本の読み方を教える最高の古典書 本を読む本 (講談社学術文庫) この本は読書技術を伝える本だ。読書によって自らの思考や知識のレベルを高めるためには、ただ単に文面を受動的に読むだけではだめで、常に本に問いかけながら積極的に読書をすることが大切だ。著者は読書技術を四つのレベルに分けている。初級読書、点検読書、分析読書、そしてシントピカル読書。これらは独立した関係ではなく、上のレベルが下のレベルの技術を包含している。 今回はただ本を紹介するのではなく、短時間で優れた書評記事を書くにはどういった読書をすればいいか、という観点でこの本を読んでいきたい。 一週間に三冊の書評記事って結構つらい このブログは書評ブログだ。前はそうでもなかったけど、そうすることにした。テーマが定まっていれば読者も安心してブログを読めると思ったからだ。平日に書評記事を3つポストすることを自分に課して日々更新しているが、これっ
ブックカバーが欲しかった 僕は書店で必ずカバーをつけてもらうことにしている。本が傷つくと売るときの査定に響くし、やっぱりきれいに本を扱いたい気持ちがあるからだ。そして一回読んだ本はカバーを外して、背表紙が見えるようにしている。本棚に自分の気に入った背表紙がずらりと並ぶ姿は壮観だ。 しかし再読するときにまた書店のカバーを使う訳にはいかないので、長い間ブックカバーがほしいなーと思っていた。でも良いものは高いし、安いものは使いづらそうなイメージがあった。 無印良品ネットストア そこで無印良品である。先日ひさしぶりに行ってみたらなんとブックカバーが315円で売られていた。新書サイズもあってそちらは350円。茶色と黒の二種類があった。少し迷って茶色を購入。 使ってみると思いのほか質感がいい。やや紙っぽいがぺらぺらではなく、しっかりとした厚紙を触っている感覚だ。まわりと取り囲む縫い目がよりオシャレにみ
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