現在の自動車は、ステアリングやブレーキといった自動車に必要な機能をつかさどるECU(Electronic Control Unit)と呼ばれる数多くのコンピューターで制御されている。こうしたECUがCAN(Controller Area Network)というネットワークを通して情報をやりとりしており、自動車の「走る」「曲がる」「止まる」という基本的な機能を実現している。 自動車の機能がECUというコンピューターで制御されているということは、ECUをハッキングすると外部から自動車を自由に操れるということだ。現に、2015年には「ジープ・チェロキー」に、無線サービス経由で侵入しECUを攻撃できる脆弱性が見つかった。この脆弱性を悪用すると、リモートからECUを乗っ取り、エンジンやステアリング、ワイパーを自由に操れるという。 セキュリティー対策企業のラックは、こうしたECUに対する攻撃を自動的に
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