タグ

ブックマーク / www.u-tokyo.ac.jp (14)

  • UTokyo BiblioPlaza

    科学技術がどれだけ進歩して、人類の知の総量がどれだけ増しても、人間同士の争いはなくならないようです。かつての争いの多くは貧しさの中から生じていました。いまは、豊かな者同士も争う世界になっています。いったん争いが大きくなると、それを止める知恵を私たちは持ち合わせていません。これも残念ながら私たちが近年の国際紛争から学んだ教訓です。たとえ人間社会から争いを根絶することはできないとしても、その暴力的なエスカレートを予防する工夫はないものでしょうか。 書は、「自立」や「競争」を強調する近代化の過程ですっかり弱体化した「中間集団」を育むことが争いの予防に役立つという仮説を提示します。中間集団は、国家の「出先」になることもありますが、逆に、人々の連帯の結節点として権力に抵抗したり、異議申し立てをしたりする母体にもなります。争いがエスカレートしてしまうのは、このような中間集団が機能せず、権力を支える人

    UTokyo BiblioPlaza
    florentine
    florentine 2024/04/14
    “「自立」や「競争」を強調する近代化の過程ですっかり弱体化した「中間集団」を育むことが争いの予防に役立つという仮説を提示します。中間集団は、国家の「出先」になることもありますが、逆に、人々の連帯の結節
  • ガザ危機と中東の激動 | 東京大学

    ── 2020年以降は、どのような動きがあったのでしょうか? 2020年にアラブ首長国連邦(UAE)とイスラエルが国交を正常化しました。これ以後、湾岸諸国やアラブ諸国の間でイスラエルとの関係を見直し、正常化に向かう動きが進みました。これをユダヤ教、キリスト教、イスラーム教に共通する預言者アブラハムにちなんでアブラハム合意と呼びます。アメリカバイデン政権は、サウジアラビアとイスラエルの国交正常化に向けた交渉を仲介し、サウジアラビアがイスラエルとの国交を正常化すれば、アメリカはサウジアラビアの安全を保障すると確約していました。 サウジアラビアのサルマーン国王周辺は、1967年の戦争以前の国境での二国家共存によってパレスチナ問題を解決し、アラブ諸国がイスラエルを承認して国交正常化する、という2002年アラブ平和イニシアチブの原則に変わりがないことを一貫して明言しています。しかし、ムハンマド皇太

    ガザ危機と中東の激動 | 東京大学
  • 東京大学における性的指向と性自認の多様性に関する学生のための行動ガイドライン | 東京大学

    東京大学における性的指向と性自認の多様性に関する学生のための行動ガイドライン 東京大学は、「東京大学憲章」及び「東京大学ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を制定し、構成員の多様性が質的に重要な意味をもつことを認識に立脚して、すべての構成員が差別されることがないよう保障することを掲げています。東京大学では、こうした理念の実現に向けた取組の一環として、学内意見公募を経て、性的指向と性自認の多様性に焦点を当てた行動ガイドラインを策定しました。 東京大学は、「多様な構成員が相互の交流・対話によって視野を広げ」ることを目指し、「魅力あるインクルーシブキャンパスを実現する」ことによって、「誰もが来たくなる大学」(以上は「UTokyo Compass」より)となることを切に望んでいます。みなさんの全員が、かつその一人ひとりが、どのような性的指向あるいは性自認をもつものであろうとも、東京大学は多様性

    東京大学における性的指向と性自認の多様性に関する学生のための行動ガイドライン | 東京大学
  • ロシア・ウクライナ戦争とナショナリズム | 東京大学

    ロシアのプーチン政権をロシアウクライナ戦争へ駆り立てたナショナリズムの思想はどのようなものなのでしょうか。長引くロシアウクライナ戦争の思想的背景について、近代ロシア文学・思想を専門とする、総合文化研究科の乗松亨平教授に聞きました。 イリヤ・レーピン〈トルコのスルタンに手紙を書くザポリッジャ・コサック〉(1880-91) ©Ilya Repin プーチン政権の帝国的ナショナリズムとロシア民族主義 ―― 今回の戦争をどのようにご覧になっていますか? 従来、プーチン大統領は現実判断に基づいてプラグマティックな行動をとる冷静な政治家であると一般的に評価されていましたが、2014年のウクライナ危機以降、今回の戦争に至るまでを見ると、その評価を変えざるをえません。プーチンのこうした変化の一因として、ロシア・ナショナリズムの思想が注目されています。 プーチンは、9月30日にウクライナ4州の併合を宣言

    ロシア・ウクライナ戦争とナショナリズム | 東京大学
  • 第37回 国際生物学賞記念シンポジウム | 東京大学

    東京大学における災害時の情報発信 サイトマップ サイトポリシー プライバシーポリシー 採用情報 UTokyo Portal utelecon よくある質問 サイトの管理・運営は広報室が行なっています。 各ページの内容に関連するお問い合わせは、 当該ページに記載の問い合わせ先までお願いします。 アクセス・キャンパスマップ © The University of Tokyo

    第37回 国際生物学賞記念シンポジウム | 東京大学
  • 在宅勤務を通じた障害者雇用 | 東京大学

    ダイバーシティ&インクルージョン(以下「D&I」)推進を通じて、誰もが生き生きと活躍できる魅力あるインクルーシブキャンパスの実現を目指すため、東京大学では3月から「UTokyo D&I キャンペーン2022」を実施しています。D&Iの取り組みについて、各部局長をはじめとする学の構成員からの抱負とアクションを紹介していきます。 東京大学では法人化に伴い、民間企業と同様に障害者雇用に向けた取り組みが始まった。当研究科はその際にパイロット部局の指定を受け、部の協力のもと障害者雇用を積極的に進めてきた。その結果、2011年度には障害者雇用率が6.54%と当時の法定雇用率2.1%を大幅に上回る雇用を達成した。 特筆すべきは、肢体不自由の職員3名が2010年度より行っている「在宅勤務」である。この取組は、今般の新型コロナ流行を契機とする一般教職員の在宅勤務の広がりの先駆けともいえる。また、月1回来

    在宅勤務を通じた障害者雇用 | 東京大学
    florentine
    florentine 2022/07/12
    「月1回来校し、対面での打ち合わせを行っているが、構内や周辺のバリアフリー環境を見直すきっかけともなっている」
  • ロシアのウクライナ侵攻の背景を読み解く | 東京大学

    ロシアウクライナに侵攻してから約1か月。ロシア軍による攻撃が続き、民間人の被害が広がっています。ロシアが軍事侵攻に踏み切った背景に何があるのか。これまでの二国間関係、プーチン大統領の「ネオナチ」発言などについて、歴史社会学の観点からロシア・ユダヤ史やナショナリズム論などを研究し、教養学部でロシアウクライナ関係についても講じてきた鶴見太郎准教授に話を聞きました。 © Oleksli / Adobe stock ―― これまでのウクライナロシアとの関係について教えてください。 ウクライナロシアとの関係は、必ずしも全貌が明らかではないキエフ・ルーシ(9~13世紀、ロシア人とウクライナ人、ベラルーシ人の共通の起源とされる)の時代を別にすると、ロシア帝国の時代にさかのぼります。 現在のウクライナの大部分はそれまでポーランド・リトアニア王国の領域でしたが、東部地域は17世紀にロシアの支配下に入

    ロシアのウクライナ侵攻の背景を読み解く | 東京大学
  • 現地に出かけ、そこで実感する「違い」がすべての研究の出発点。| UTOKYO VOICES 058 | 東京大学

    大学に入学した時は外交官になりたかった。それが変わったのは、1980年代後半に参加した日米学生会議がきっかけだった。会議でアメリカ人学生はデモクラシーやヒューマンライツなどについて、実に堂々と発表する。それに対して日人学生は付け焼き刃のような話しかできない。「日の民主主義についても語れないし、広島に行っても語る言葉を持っていない。もっと勉強しなければと痛切に思いました」と宇野は振り返る。 指導教官である佐々木毅教授から研究したい思想家を見つけるようにいわれた宇野が選んだのが、アレクシ・ド・トクヴィル。25歳の若者だったトクヴィルは1831年にフランスから新興の民主主義国家だったアメリカに渡り、9カ月旅をしてデモクラシーに目覚め、『アメリカのデモクラシー』を書いた。そんな経歴だから、同じ年頃だった自分が共感を持って研究できると考えたのだ。 アメリカ人は総じてデモクラシーは素晴らしいという

    現地に出かけ、そこで実感する「違い」がすべての研究の出発点。| UTOKYO VOICES 058 | 東京大学
  • 定説を疑え。イスラーム美術をひも解き、新たな事実を発見。| UTOKYO VOICES 098 | 東京大学

    東洋文化研究所 西アジア研究部門 教授 桝屋友子 定説を疑え。イスラーム美術をひも解き、新たな事実を発見。 日とは馴染みが薄いと思われるイスラーム世界だが、明治時代からその美術品は徐々に蒐集されるようになった。現在、日が東アジアで最大のイスラーム美術品のコレクションを有することはあまり知られていない。桝屋はこのイスラーム美術をテーマに、13~14世紀のモンゴル帝国が栄えた時代のイランにおける東西の文化交流をはじめとした研究を行っている。 生まれ育った港町長崎の土地柄、幼少から外国の文化歴史に興味があった。小学生の時にイギリスの童謡マザーグースの絵を読んで以来、その虜に。「高校生になると、マザーグースの大家である東大の平野敬一先生の下で勉強したいと考えました」。 東大に入学すると、晴れて平野先生の全学自由研究ゼミナールに参加。しかし、先生の定年に伴い、さらなる指導を仰ぐことは叶わなか

    定説を疑え。イスラーム美術をひも解き、新たな事実を発見。| UTOKYO VOICES 098 | 東京大学
  • 令和元年度 東京大学学位記授与式 総長告辞 | 東京大学

    令和元年度 東京大学学位記授与式 総長告辞 日ここに学位記を授与される皆さん、おめでとうございます。東京大学教職員を代表して、心よりお祝いを申し上げます。また皆さんをこれまで励まし支えてくださったご家族や友人の方々にも、お祝いと感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。 年度は、修士課程3,320名、博士課程1,223名、専門職学位課程344名、合計で4,887名の方々が学位を取得されました。そのうち留学生は1,113名です。 皆さんは、修了の日を迎え、これまでの日々を振り返り、様々な感動あるいは苦労を思い起こしていると思います。研究仲間や教員とのかかわりのなかで、知の創造の場としての東京大学を実感された方も多いでしょう。4月から、大学や企業で研究を続ける人もいれば、様々な職業の新たな世界に踏み出す人もいるでしょう。東京大学での経験が、皆さんの今後の活動の土台となっていくことを期待していま

    令和元年度 東京大学学位記授与式 総長告辞 | 東京大学
  • 人が目を向けない中世の語彙研究で、フランス語文献研究の基礎を築く| UTOKYO VOICES 077 | 東京大学

    人が目を向けない中世の語彙研究で、フランス語文献研究の基礎を築く| UTOKYO VOICES 077 誰もが学校で枕草子や平家物語の原文に触れる日人からすると意外だが、フランスではほとんどの人が中世フランス文学の原文を読む機会をもたない。 フランス人にとって、中央集権化が進んで文法や語彙が整理された17世紀以降のフランス語こそが“自分たちの言葉”であり、それ以前の中世フランス語文献に目を向ける人は限られているという。 「だから日人の私でも研究者として入っていく余地があったんです」 と松村は謙虚に語るが、中世フランス語の語彙研究者として『中世フランス語辞典』を編纂した松村の功績はフランスのアカデミア、とくにフランス文学研究・語彙研究の世界に響き渡っている。 小学生のころから、ジャンルや作家や地域にこだわらず、いろいろなを読むのが好きだった。大学でフランス文学を専攻したものの、近現代の

    人が目を向けない中世の語彙研究で、フランス語文献研究の基礎を築く| UTOKYO VOICES 077 | 東京大学
    florentine
    florentine 2020/03/14
    “「どんなに華麗な説を構築しても、元にある言葉の解釈が間違っていれば砂上の楼閣に過ぎませんよね。文学研究に限らず、思想や哲学の研究、歴史研究でもそれは同じだと思うんです」”
  • 東京大学中央食堂の絵画廃棄処分について | 東京大学

    東京大学中央堂は、東京大学140周年記念事業の一環として、老朽化が著しかった内装の全面改修工事及び厨房機器一式の取替を行い、2018年3月末に完成して皆様にご利用いただいているところです。ところが一部マスコミ等でも報道されたように、1977年の竣工時から約40年にわたって堂の壁面に展示されていた宇佐美圭司氏の絵画作品が、改修工事の過程において廃棄処分とされていたことがこのほど判明いたしました(詳細な経緯につきましては、東京大学消費生活協同組合のホームページに掲載されている「東京大学中央堂の絵画廃棄処分についてのお詫びと経緯のご報告」をご覧ください)。 この絵画の所有権は東大生協にあり、東京大学の資産管理下にはありませんでしたが、工事の監修にあたった学の教授は、作品を保存するべきであるという立場から、打ち合わせの段階で、意匠上も機能上も問題のない新たな設置場所を具体的に指定しておりま

  • 脊椎動物の基本構造が5億年以上変わらなかった理由 | 東京大学

    脊椎動物の基構造をつくる時期は、多様化が制約されている 脊椎動物の基構造をつくる時期にはたらく遺伝子は、その時期以外にもいろいろなところではたらいています。この使い回しによって、脊椎動物の基構造が進化を通して多様化しにくくなっている可能性が高いことが今回明らかになりました。 © 2018 Naoki Irie. 東京大学大学院理学系研究科の入江直樹准教授らの研究グループは、脊椎動物の基構造が5億年以上変わらなかった理由として、遺伝子の使い回しが寄与していることを明らかにしました。 我々ヒトをはじめ、他の哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類を含む背骨をもった動物(脊椎動物)は、5億年以上前に出現して以来、さまざまな形の姿に進化し、多様化してきました。しかし、どの脊椎動物種も体の基的な解剖学的特徴は数億年間の進化的多様化を通してもほとんど変わっておらず、その原因は明らかになっていません

    脊椎動物の基本構造が5億年以上変わらなかった理由 | 東京大学
  • 永続的に熱エネルギーを保存できる“蓄熱セラミックス”を発見 | 東京大学

    ストライプ型-ラムダ-五酸化三チタン(図中ではラムダ-五酸化三チタンと表記)で発見された新概念“蓄熱セラミックス” (a)加熱により230 kJ L-1の熱エネルギーを蓄え、弱い圧力(60 MPa)で放出する。その他に、(b)電流を流す、(c)光を照射するという多彩な方法でエネルギーを蓄熱することができる。 © 2015 大越 慎一 東京大学大学院理学系研究科の大越慎一教授らは、永続的に熱エネルギーを保存できるセラミックス“蓄熱セラミックス(heat storage ceramics)”という新概念の物質を発見しました。蓄熱した大きな熱エネルギーを、弱い圧力を加えることで自在に取り出すことができるため、太陽熱発電システムや工場廃熱用の蓄熱材として、蓄熱エネルギーを再生利用できる新材料として期待されます。 熱を蓄えることのできる蓄熱材料には、レンガやコンクリートなどのくわえられた熱がゆっくり

    永続的に熱エネルギーを保存できる“蓄熱セラミックス”を発見 | 東京大学
    florentine
    florentine 2015/07/13
    ブコメが面白い
  • 1