第1回では、富士フイルムグループのDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略の概要と、グローバルな事業展開を支えるための情報基盤である「DTPF(デジタルトラストプラットフォーム)」の位置付けについて解説した。そのDTPFを富士フイルムグループは内製により開発・運用を進めている。今回は内製化の背景や社内の推進体制について解説する。 富士フイルムグループの情報基盤「DTPF(デジタルトラストプラットフォーム)」の特徴の1つにブロックチェーン技術を採用していることがある。 当社は、ブロックチェーン技術の概念が提唱され始めた2000年代後半から、その動向に注目。2016年には、ビッグデータ解析などの情報科学の先端技術やソフトウェアの基盤技術の研究開発を目的に、インフォマティクス研究所(現イメージング・インフォマティクスラボ)を設立し、同ラボを中心にブロックチェーン技術の研究を進めてきた。 開発