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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/obata (7)

  • バブルは弾けた

    今度の下げは一時的ではすまない可能性が高い(2月26日、東京) Kim Kyung-Hoon-REUTERS <米国の長期金利が急上昇したのを合図に、アメリカでも日でも株価が暴落した。とくに何のサプライズもない、期待通りで理論通りという珍しいケース。だからこそ、物だ> 2月26日、日経平均株価は1200円以上の暴落となった。 何も驚くことはなく、バブルが弾けただけである。 この暴落が継続して、まっさかさまなのか、乱高下をしながら下がっていくのか、または、一度盛り返してから、さらに激しい乱高下を伴い下がっていくのか、いずれにせよ、バブルは弾けたか、弾けつつある。 バブルが弾けたのは当たり前のことで、バブルは弾けるからバブルなのである。しかし、これはバブルは弾けて初めてわかる、という世間の常識とはまったく違う。むしろ正反対だ。投資家たちは、全員、バブルの最中にバブルであることを知っている。

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    fm315 2021/02/27
  • 自民党総裁選に決定的に欠けているもの

    自民党総裁候補の討論をじっくり見たが、将来のために大きなデザインを描いて社会を設計する能動的な発想がない。起こったことへの対処に汲々とするだけだ> 終わっている。 自民党総裁選挙の討論会をテレビで見た。 2時間、じっくりと見た。 そして、唖然とした。 日にとっても、世界にとっても、最重要なことはまったく議論されないどころか、触れられもせずに、くだらない政治評論家と菅氏の漫才のような雑談で議論は終わった。 これでは、世界の政治も滅茶苦茶だが、日政治はその終わっている世界の政治の中でも、最底辺の政治だと言われても仕方がない。 最重要なこととは何か。 世界のリーダーとしての最重要イシューのひとつは、環境問題、地球温暖化問題だ。 これにまったく言及がない。 一番問題なのは、時代遅れの政党の時代遅れの政治家たちの討論なら仕方がないが、今回は、日を代表して質問する、政治評論家、ジャーナリスト

    自民党総裁選に決定的に欠けているもの
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    fm315 2020/09/14
  • 一斉休校でわかった日本人のレベルの低さ

    マスクをして通学する小学生、一斉休校でこの日が今年度最後の登校に(2月28日) Issei Kato-REUTERS <入試の公平性や教育の格差は大問題になるのに、一斉休校で教育の機会が失われることには異論を唱えない。日は終わった> 日はもう終わりだ。 コロナウイルスによって終わったのではなく、終わっていたことがコロナウイルスによって明らかになったのだ。 安倍首相は、官邸主導で、全国の小中高校の一斉休校を要請した。 最悪だ。 目的が間違っている。 感染拡大を抑えるということだが、子供の感染率は低いし、それよりも高齢者のスポーツジム利用自粛要請の方がまだましだ、という例で明らかなように、手段の優先順位が間違っている。 しかし、そんなことは今に始まったことではない。そんなことで日が終わるなら、とっくに終わっている。 私にとっての最大の驚きは、官邸のこの意思決定に対する人々の反応だ。 もち

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    fm315 2020/03/02
  • 【森友決済文書改ざん】財務省報告書はフェアだと思う

    文書改ざん当時、財務省の理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問(3月27日、参院予算委員会) Toru Hanai-REUTERS <大蔵省にいたから言うのではないが、これほど率直かつ誠実な報告書は珍しい。すべての経緯が非常によくわかる> 報道もひと段落したと思うので、コメントしたい。 森友問題に関する決済文書改ざんの調査報告書が昨日、公表された。 私は、素晴らしい調査報告書だと思った。 これは、大蔵省にいたことがあるから、バイアスがかかっているのではなく、これほど率直なかつ誠実、そして正確でわかりやすい報告書は、珍しいのではないか。 読んでみると、すべての経緯が非常によくわかる。 この報告書で不十分だとか批判する人々は、読んでいないに違いない。読んだ上でそんなことを言っているのであれば、内部調査の報告書にいったい何を期待しているのか、と逆に問いたい。 改ざんの動機は書いてある 理財

    【森友決済文書改ざん】財務省報告書はフェアだと思う
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    fm315 2018/06/09
  • 東芝は悪くない

    <東芝問題が大詰めを迎えようとしている。よくある経営の失敗が、米原子力事業で約1兆円の損失を出す「事件」に発展したのはなぜか。それは不正会計のせいでも東北大震災のせいでもない。利益よりも事業継続を優先し、大きなリスクを取りに走る体質のせいだ。日の優良大企業に共通するその体質を変える必要がある> 東芝の行く先が見えてきた。 ここまで自重していたが、流れが決まりつつあるので、メディアで議論しても良いだろう。 東芝の問題の質は何か。会計の利益操作の問題ではない。ましてや経営者の不適切なプレッシャーの問題などではない。 質的には何も悪いことはしていない。東芝は何も悪くない。ただ、愚かであっただけだ。 東芝問題はたいした問題ではないのである。たいした問題でないのに、問題が大きくなったことが問題なのである。 なぜか。リスクをとりすぎてしまったのである。そのリスクに気づいていなかったこと、そしてい

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  • 日銀は死んだ

    日銀は死んだ。 自殺である。 個人の自殺は、些細なことで行われてしまうことが多く、なんてもったいない、と第三者は思うし、周囲はやりきれない気持ちが残る。 今日の日銀の自殺もまったく同じだ。 なんのために自殺したのか。 全く理解できない。 もったいない。今日で日銀は終わってしまったのだ。日銀の死がこんな形で来るとは、思わなかった。やりきれない。 日、日銀行は金融緩和の強化を決定し、公表した。 それは、国債買入の増額でもなく、マイナス金利の深掘りでもなく、株を買うことだった。 具体的には、ETFの買入額を6兆円に倍増させるものであり、それ以外の措置は、米ドルの調達の支援という、重要だがテクニカルなものであった。市場は、これに失望し、株価はいったん大きく下落、その後元に戻った。しかし、円高は進み、102円台を付け、その後、103円台に少し戻した。 エコノミストや市場関係者、いわゆる有識者の反

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    fm315 2016/07/30
  • 【論点整理】英国EU離脱決定後の世界

    論点を整理してみよう。 1)離脱は最終決定なのか。撤回はありうるか 理論的にはありうる。 署名も200万人以上集まっている。 ただし、国民投票で決まった以上、過半数であり3分の2でないという理屈は成り立たない。 実際には、撤回よりも、脱退プロセスを現時点よりも加速化する動きがある。 →キャメロンは10月に交代してから新首相の下で と言っているが、EUが許さない →なぜなら、プロセスが厳しいものになるとはっきりさせないと、今後、英国に追随したがる各国の離脱勢力の勢いが増す。それはEU崩壊につながる。 →即座に交渉を開始したいという圧力。 →キャメロンは前倒しで後任を決定することになることもありうる。 現実的には撤回はないと思われるが、可能性がゼロではない。 2)明日から金融市場はどうなるのか 混乱は続くが、一方的に世界の株式が下落するとは限らない。反転もありうるだろう。ただし、乱高下は続く。

    【論点整理】英国EU離脱決定後の世界
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